春は肩こりの季節? 東洋医学からみる原因と対策
「春は、肩こりの季節」といわれることがあります。 最近、肩がやたらとこるなぁ、と思っているあなた! もしかしたら、春への季節の移行が体の中でうまく行われていないのかもしれません。
春は肩こり、肝の季節
東洋医学では、春になると体内は肝が中心に動き始めるとされているのですが、それがうまくいかないと、肩がこると考えられています。
なぜ春に肝が原因で肩がこるの?
東洋医学では、肝は「気」の流れをコントロールすると考えられています。 春になると、冬の間に滞っていた「気」が動き始め、体全体に巡るようになります。 しかし、肝の働きが低下していると、「気」の流れが滞り、肩や首に「気」が集中してしまいます。 これが、肩こりの原因の一つと考えられています。
また、肝は「血」を貯蔵し、全身に送る働きも担っています。 春は「血」を末端に送ることが大切な時期でもあります。 しかし、肝の働きが低下していると、「血」がスムーズに動かず、「血」が滞ってしまいます。 これも、肩こりの原因の一つと考えられています。
春の肩こりの原因は?
肝の働きを低下させて肩こり
・ストレス
・睡眠不足
・食生活の乱れ
冬の間に凝り固まった肩こり
・寒さで筋肉が収縮
・運動不足
自然界では、動物たちは冬の間に凝り固まってしまった筋肉を伸ばそうとします。 それは、体が動きやすくなった季節に合わせての準備運動です。 冬の間は寒さに耐えようと、筋肉を堅くしているのですが、それが春になると必要なくなるので、筋肉の堅さが気になってくるということもあるのかもしれません。 冬の間に堅くなった筋肉を柔らかくしたいと、身体が思うということも、肩がこったと感じる一つの要因だったりするのかもしれませんね。
◎肩こりの対策
肝を養生する
・ストレスを解消する
・睡眠時間を確保する
・バランスの取れた食事を心がける
体を動かす
・ストレッチや軽い運動をする
・お風呂で温まる
鍼灸治療という選択肢
鍼灸治療は、肩こりの改善に効果的な手段の一つです。肩や首の筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、肩こりの症状を緩和します。 また、肝の働きを整えるツボを刺激することで、体の中から肩こりを改善することも可能です。
◎さいごに
つらい肩こりは放置せずに、早めのケアを心がけましょう。 鍼灸治療にご興味のある方は、お気軽にご相談ください。
