急性腰痛と慢性腰痛
鍼灸院で診る疾患で多いのが、肩こりと腰痛ですね。
鍼で効果的なのが急性腰痛、つまり、ぎっくり腰です。
慢性腰痛にしないために、ぎっくり腰はちゃんと治療しましょう。
急性腰痛とは
急性腰痛とは、突然に発生する腰の痛みです。
原因は筋肉や靭帯の損傷、椎間板ヘルニア、腰椎すべり症などがあります。
急性腰痛は通常、数日から数週間で自然に回復しますが、適切な治療や予防策を行わないと再発したり、慢性化したりする可能性があります。
慢性腰痛とは、
慢性腰痛とは、3か月以上続く腰の痛みです。
原因は加齢や姿勢の悪さによる腰椎の変形、骨粗しょう症、感染症、がんなどがあります。
慢性腰痛は一度発症すると完全に治ることは難しく、日常生活や仕事に支障をきたすことがあります。
腰痛、それぞれの対処方法
急性腰痛と慢性腰痛の違いは、発症の仕方や持続期間、原因や治療法などにあります。
急性腰痛は早期に対処すれば回復しやすいですが、慢性腰痛は長期的な管理が必要です。
どちらも無理をせず、正しい姿勢や運動を心がけることが予防につながります。
ぎっくり腰は、しっかり治しましょう
鍼灸治療は、腰痛を取り除く効果が高く、そして、慢性化を避ける効果もあります。
しかし、慢性化してしまった腰痛だと、治りづらくなります。
それは、日々の仕事や姿勢、生活習慣に由来するものが多いからです。
これまでは、慢性腰痛は急性腰痛からの移行により発症するとされてきました。
しかし、最近は、急性腰痛と慢性腰痛は別のものとの見解も始まっています。
そういう視点で腰痛を見ると、慢性腰痛を治すには、生活全般を見直す必要があるということです。
腰痛だといっても、痛みが発生してからの時間、それに関わると思われる生活習慣や体質、そういったものを診ていかなくてはなりません。
慢性化といっても、痛みが定着してしまうものや、また何度も急性腰痛を再発するのもある種慢性化の傾向ありと捉えても良いでしょうね。
人間の体は複雑です。
総合的に人体を診るということが求められますし、鍼灸という東洋医学はそれに適していると思いますね。