【風邪は外から体を襲う】西宮市甲子園の鍼灸院
風邪は、東洋医学では「外邪」と呼ばれる病気の一種です。
外邪とは、外から侵入する邪気のことで、風・寒・暑・湿・燥・火の六つがあります。
風邪は、その中でも風邪と寒邪が主な原因となります。
風邪は、体の表面にある気血の流れを乱し、体の防御力を低下させるため、他の邪気も同時に侵入しやすくなります。
そのため、風邪の症状は多様であり、発熱・咳・鼻水・頭痛・喉の痛みなどが見られます。
風邪の2タイプ
風邪には、陰虚と陽虚の二つのタイプがあります。
陰虚とは、体内の水分や血液が不足し、体が乾燥している状態です。
陽虚とは、体内の気や熱が不足し、体が冷えている状態です。
陰虚と陽虚の風邪は、それぞれに特徴的な症状や治療法があります。
陰虚の風邪とは
陰虚の風邪は、体が乾燥しているために発生します。
そのため、喉の渇きや口の乾き・咳・鼻血・便秘などの乾燥に関連する症状が見られます。
また、発熱や汗・手足のほてりなどの熱に関連する症状も見られます。
これは、水分が不足すると体内の火が盛んになり、余分な熱を発するためです。
陰虚の風邪を治すには、水分や血液を補う食べ物や飲み物を摂ることが大切です。
例えば、白菜や梨・蜂蜜・牛乳などがおすすめです。ま
た、辛いものやアルコールなどは火を増すため避けるべきです。
陽虚の風邪は
陽虚の風邪は、体が冷えているために発生します。
そのため、寒気や発汗・手足の冷え・下痢などの冷えに関連する症状が見られます。
また、発熱や咳・鼻水なども見られますが、これらは低温であるために弱くて長引く傾向があります。
陽虚の風邪を治すには、気や熱を補う食べ物や飲み物を摂ることが大切です。
例えば、生姜やニンニク・大根・鶏肉などがおすすめです。また、冷たいものや甘いものなどは気を散らすため避けるべきです。
以上が、陰虚と陽虚の風邪についての説明です。
自分の体質や症状に合わせて適切な治療法を選ぶことで、風邪を早く治すことができます。
鍼灸で治す風邪タイプごとのツボ
風邪はタイプや進行状況に応じて、ツボを使い分けなければなりません。
そうしなければ、治らないですし、場合によっては悪化してしまいます。
陽虚タイプでは、左三里穴、復留穴、太白穴などを使います。
陰虚タイプでは、列缺穴、照海穴、太渓穴などを使います。
体内の水分や熱量を調節して、体質の改善を行なう治療を施します。
風邪の予防や治療には、体質に合った対処が大切なのです。