鍼灸のツボの働きは文字があらわす。

鍼灸のツボは漢字が表現

鍼灸とは、身体の特定の部位にあるツボ(経穴)に鍼や灸を用いて刺激することで、病気や不調を改善する伝統的な医療法です。

鍼灸におけるツボの名前は、その位置や機能によって決められています。

そして、名前は漢字で表現されています。

漢字を見れば、そのツボのおおよその働きがわかるものもあります。

漢字「風」があらわす効能

その中で、「風」という漢字がついているツボは、主に風邪や頭痛などの症状に効果があるとされています。

以下に、その例を紹介します。

風府(ふうふ):

後頭部の項の髪の生え際で、僧帽筋腱の間の陥凹部にあります。

このツボは、風邪が進入する門戸であると考えられており、風邪や咳、頭痛、目の痛みなどに効果があります 。

風池(ふうち):

首の後ろで後頭部の髪の生え際辺りにあります。

このツボは、風邪などの感染症による発熱や頭痛、喉の痛みなどに効果があります 。

風門(ふうもん):

背中の上部、肩甲骨の間にあります。

背中の第2・第3胸椎棘突起間の外1寸5分にあります。

このツボは、風邪や喘息、肩こり、腰痛などに効果があります 。

翳風(えいふう):

このツボは、風邪や咳、目や耳の病気などに効果があります 。

風邪に効く風のツボ

風という漢字のツボは、やはり風邪の症状に効くことが多いです。

これらのツボは、自分で押したり温めたりすることもできます。

ですが、風邪は万病のもとです。

扱いを間違えれば、場合によっては命にかかわります。

必ず、専門家に相談してください。